本作はメインストリーム３部作中最もジャズ・ファンク色が強く、ブルー・ミッチェル、チャールズ・カイナード、ジョー・サンプル、デヴィッド・Ｔ・ウォーカーらメインストリーム・オールスターズがサポートした豪華なアルバムで、とにかく阿鼻叫喚の連続、メインストリーム屈指のジャズ・ファンク名盤としてファンの間で評価の高い傑作だ。
シャッドは前作、前々作の出来はともかくセールス的に今ひとつと感じていたのか、当時求められていたジャズ・ファンク路線に注力したかのような人選と楽曲でアルバム制作を行なった。
ジェフリーもそれに応えたかったのか、M2「ベン」以外は全てノリノリのジャズ・ファンク・チューンを書き下ろし白熱のブロウを展開する。
本作オープニングの「ソウル・リヴァイヴァル」からいきなりトップギアに入ったかのような演奏で本作にかける並々ならぬ意気込みが感じられるが、ジェフリーってこんなコテコテのブロウをするテナーマンだったか？と思わずにいられないファンキーを通り越しホンカー的なブロウがとにかく熱い！全編に渡りジョー・サンプルやブルー・ミッチェルらメンバー全員のグルーヴと熱演に満ち溢れたジャズ・ファンク大傑作！