アーニー・ウィルキンス・アンド・ヒズ・オーケストラ

ハード・マザー・ブルース

ハード・マザー・ブルース
  • 録音年:1970
  • アーニー・ウィルキンス(arr)
    フランク・オーウェンズ(p)
    チャック・レイニー(b)
    グラディ・テイト(ds)
    ビリー・バトラー、デヴィッド・スピノザ、アーサー・ビトカー、ライオネル・チェンバーランド(g)
    ビリー・ミッチェル、クリス・ウッズ、ヒューバート・ロウズ、ジョセフ・テンパレイ(sax)
    ベニー・パウエル、デイヴ・バージェロン、J.ビリー・ヴァー・プランク、ジャック・ジェファーズ、ジョン・ゴードン(tb)
    スヌーキー・ヤング、ジョー・ニューマン、レイ・コープランド、ロイド・マイケルズ(tp)

トラックリスト

01. イヴィル・ウェイズ
02. ミッドナイト・アワー
03. ドッグ・オブ・ザ・ベイ
04. ファンキー・ブロードウェイ
05. アイ・キャント・メイク・イット
06. ビッグ・フット・カントリー
07. ネクスト・イヤーズ・ブルース
08. リスペクト
09. サンキュー
10. ノー・マネー・ブルース
11. スプーンフル

アルバム解説

本作はウィルキンスが1970年に当時A&Rとして辣腕をふるっていたメインストリームで制作したビッグバンド作品で、この時期アリス・クラークやマキシン・ウェルドンらR&Bシンガー作品でファンキーかつメロウなアレンジを施し、売れ線作品を書く事も証明してみせたウィルキンスによる痛快なファンキー・ビッグバンド作品。
彼のアレンジの本質はカウント・ベイシー時代からそうであったように、基本はトラディショナルな手法を用いたダンサンブルなアレンジだ。
それは本作にも当てはまり、当時のソウル・ヒット・チューンをモチーフにゴキゲンなグルーヴでダイナミックに躍動するビッグバンド作品に仕上げている。
本作ではなんといってもグラディ・テイト、チャック・レイニーのリズムにデヴィッド・スピノザ、ビリー・バトラーらギタリスト達による最強のリズム・セクションにまずノックアウトされる。
その上ビリー・ミッチェルやクリス・ウッズ、ヒューバート・ロウズらのサックス・セクション、カウント・ベイシー楽団やこの当時はサド=メル・オーケストラの不動のリード奏者だったスヌーキー・ヤング、ベイシー時代からの仲間ジョー・ニューマンらのトランペット・セクション、ベニー・パウエルや若きデイヴ・バージェロンらトロンボーン・セクションと各セクションがこれ以上ないほど充実しているのも大きな魅力。
とにかく徹頭徹尾圧倒的なグルーヴが渦巻きホーンがダイナミックに躍動するウィルキンスの最強ジャズ・ファンク作品が本作『ハード・マザー・ブルース』だ。

  • 2024年最新リマスター
    期間限定価格
    ¥1,000+税
  • 品番
    UVMS-10045